社内の雰囲気のお話

Uncategorized

日々の仕事をゆる~くこなす、我が社の一部の社員たち→ゆるキャラ村の村民たち。

その中で一番社歴のある私→村長。

現在ゆるキャラ村の村民たちは、日々無理のない範囲で毎日を過ごしております。

しかし以前から今に至るまで、ずっと平坦な道のりではありませんでした。

かつて私たちを震撼させ続けた、暗黒の時代がありました。

 

 

ゆるキャラ村と対を成す、となり街「しっかりシティ」にある人物が住んでいたときのことでした。

その人物の名は

「加賀さん」

こいつがいた時の社内の雰囲気は最悪でした。

ちなみにこの加賀さん現在は退職しております。(その経緯に関しても後に触れさせていただきます。)

この加賀さんが、まあとにかく怒る人でした。

しかも質が悪いのが、加賀さんは会社を良くしようと頑張って怒っているのでした。

営業の成績もよく、志も高いので課長職にまでなっておりました。

村長は直属の部下でやっていた時もありました。

この時は、とてもとても神経をすり減らして日々を過ごしていたことを覚えています。

 

 

なんかいつも加賀さんはイライラしていました。

ただ加賀さんがイライラしていればいいのですが、このイライラは当時社内で伝染していたことを憶えています。

加賀さんはとにかく、ちょっとしたことでも怒りました。

ハンコが無い、赤ペンチェックが無い、日付が無いなどなどなど…

様々なことで加賀さんが怒っていると、となりの課長までつんけんしだしてきました。

なんだか当時は「怒らないと甘やかしている」みたいな雰囲気ができあがっておりました。

 

再度申し上げますが、この加賀さん

「会社を良くしようと頑張っている」

のです。

それで社内を巻き込んで雰囲気を悪くしておりました。

控えめに言って大迷惑です。

 

 

しかしある日加賀さんは会社を辞めることとなります。

理由は会社とのすれ違いによるものでした。

理想を具現化したい加賀さんと、腰が重たい会社との間には大きな溝がありました。

結局この溝を埋めることができずに、加賀さんは自主退職を選択します。

さすが志の高い漢、加賀さんと誰もがはじめはそう思いました。

しかしこの後の行動が最悪でした。

 

 

 

加賀さんは辞める際、誰にも行き先を告げませんでした。

そして結局転職した先は、ライバル企業だとわかりました。

発覚した理由は、もともと加賀さんが担当していた得意先からの注文が次々に無くなったためでした。

そして納品トラックを割りだしたところ、ある会社に集中しておりました。

さらにメーカー担当者に問い合わせたところ、その会社で加賀さんとやり取りがあったことを突き止めました。

本当にがっかりでした。

昨今これに似た事件が報道されたりしますが、単純に情報を抜き取ることと違い、得意先の移行に関しては立件が難しいのでしょう。

しかし普通に考えてやはり「会社は株主のものである」と思います。(ちなみに村長の会社は非上場の同族経営)

「このゲームソフトは会社から借りてたけど、リザードンLv.100は僕が育てたから、勝手にクサイハナLv.1と交換するね!」

ってわけにはいかないのです。そのリザードンは会社のものなんです。

加賀さんは志があると思っていたからこそ、残念な事件でした。

 

 

だがしかしその後の会社は見違えるほど雰囲気が改善されました。

無理に怒る空気もなくなり、まさに働きやすい環境になりました。

少し雑談が過ぎる場面もありますが、息の詰まるようであった以前に比べれば断然ましです。

水面下で数十件の得意先を引き連れ、別会社に移った加賀さんはさすがです。

そういった意味で非常に優秀な人間であったのだと思います。

しかしどんなに優秀な人間でも、他の人間のパワーを奪っては、会社にとって不利益になるのだと気づかされました。

そういった意味では加賀さんに感謝です。

 

 

ここでふと、村長が100%の会社と加賀さんが100%の会社どちらが上手くいくのか考えてしまいました。

2秒だけ考えた後に村長は即決しました。

「うん、加賀さんだな。」

コメント